2000年TVシリーズinフランス
レ・ミゼラブルLes Miserables
ジェラール・ドパルデュー

レ・ミゼラブルの母国で上映されていたドラマをまとめたもの。音楽がなかなか良かったです。
バルジャンの親バカっぷりはなかなか楽しかった。子供コゼットの髪の毛を「女王様の髪だ」とか言って触ってるおじさんに（何で触ってたか忘れたけどとりあえず何かのお店屋さん）もやきもちやいてるし、コゼットの恋人が発覚したときも怒らないとか言いながらも怒りっぷりが尋常じゃないし、しかも銃もって飛び出していくし。んで、マリウス助けて帰るときも「コゼットに嫌われるのが怖いから助けるんだ。勘違いするな」とか言ってるし（笑）とりあえずマリウスのことが発覚したときのトゥサーンはかわいそう。。。(男の人になってたのにはびっくりだったが)
ジャヴェールは悪くはないけどあんまりインパクトがなかったな。感情に流されないで法律がすべて。でも彼の場合人生の中でそのような考え方を身に付けて、悪人はどこまでいっても悪人なんだとある意味あきらめてしまってるような印象があったかな。なんか少なくとも原作のジャべ像とは違うかな？でも彼の死ぬときなの台詞は非常に良かったかと。
んで、大人のコゼット、超かわいい！しかも登場シーンのピンクのドレスがかわいすぎ。あんな素敵なドレス着て散歩するってありえない〜！！いくら金持ちでも。なんだか私のイメージより利発でずいぶん察しのよさそうな賢いコゼットだったかも。
マリウスは良くも悪くもイメージどおり。まぁあえて言えば強く出られると弱そう（笑）
エポニーヌはちょっと存在感がなかったかな。。。それに関して言えばアンジョルラスも一緒かな。ガブローシュもにいたっては完全にマリウスのおまけ。
テナルディエ夫妻が思いのほかえらい仲良かったのにびっくり。性格悪いのは相変わらずだけど。コゼットの結婚式の「仲間だと思ってたのに」発言にはびっくり！いつの間に仲間になったんだ。。。（笑）
これ、ところどころ抜けてるからどことなーく物足りない部分もある。からできることならフランスで上映してたドラマそのままを見たかった！！たぶん存在感のないキャラのみなさんはその辺で削除されてるためだろう。。。と思う。だってエポにいたっては恋心抱くだけ抱いといてうやむやのまま終わってるし。流れはもちろんわかるんだけどなんとなーく説明不足な気がするところもなく。しかしまぁどの作品を見てもこれは付きまとってきてるので仕方がないともいえる。しかし下に書いているミッズよりはずっと原作のストーリーに忠実であると思う。

1998年洋画inアメリカ
レ・ミゼラブル
リーアム・ニーソン

個人的に非常に突っ込みどころ満載な作品。バルジャンが自分が囚人だということを自白しだしたところにもびっくり！だしジャベールがバルジャンをラスト正式に解放して自殺したラストにもびっくり。アンジョルラスもエポも削除かよ！しかもコゼットと逢引するマリウスのあとをつけてバルジャンの家を探すって。。。テナルディエもコゼット売り飛ばしてじゃあバイバイだし。顔すら思い出せない。。。
前半はかなりいい感じでした。いじめられてるファンティーヌなんてミゼラブルそのものだし全体的にファンティーヌは非常に良かった。この辺まではどのキャストも違和感なく見てられました。コゼットも基本的にイメージには近かったかな？かわいいけどちょっとわがままな部分もあるっていうイメージが個人的にあるので。この二人はー別にＯＫ。しかし男性はちょっといただけなかったかも。。。
マリウスは根はいい人だが若干優柔不断なところもあり結構弱音を吐きやすい印象なんだが、ＡＢＣのリーダーになっちゃってるし。その割には革命前夜にも逢引に行ってるし、そんなのによくＡＢＣの連中はついていったなぁ、て感じだし。むしろマリウスを止めようとした人のほうがよっぽどリーダーっぽく見える。。。頼むからアンジョとマリウスだけは別々にしてほしかった。。。ジャベールは。。。まぁ多少理解できない部分がありながらもまぁ許容範囲かな。マルコビッチがやっていたのよりもしかするとジャベールっぽかったかと思う。法に対する熱意とか。バルジャンもなんか良くわからんが自分が囚人だったと自白しだすしなんかジャベールが死んだシーンとか妙に喜々としていてちょっとまった！いいのかコレで！？て感じでした。。。あなた、善の人になったのではなかったかしら？？？そう問いかけたかったです。
でもガヴローシュはなかなか良かったかな？と思ってます。「俺今日から親父なんだ」みたいな台詞があったと思うけど原作の彼の精神をそのままに描いている感じ。
面白くはあったけどコレが「レ・ミゼラブル」だとは思えない。。。そんな作品でした。アンジョとかもっとみんなをもっと出してほしかった。。。