テナルディエ(Thenardier)


なんだかんだでこの物語のはじめから最後まで終始一貫して出てくる人。彼は兵隊上がりで軍曹と自称していた。でも実際のところただ戦場を徘徊して金目のものをあさっているだけのようです。
最初に登場するときはパリ近郊のモンフェルメーユの飲食店&宿屋の主人として登場。ポンメルシーを救ったエピソードからワーテルロー軍曹の酒場と言われる。(ほんとは財布と時計を盗んでただけ)
いつも用心のためニコニコしていて文学と唯物論に興味がある…とは言っている。
ファンティーヌからコゼットを始め金15フランで預かり毎月7フランの送金を約束させる。けれど12フラン→15フランと値上げをしていきマドレーヌ氏がファンティーヌの借金+αを一度に払って連れて来いと言うがお金のにおいを感じて?連れてこなかった。そしてマドレーヌ氏から戻ったヴァルジャンがコゼットを引き取りに来た際、1500フランで売った。
その後、ゴルボ−屋敷に引越しジョンドレードと名乗り、そのときマリユスも隣の家に住んでいた。ある日慈善家を家に呼んでお金をまきあげようと計画していたがその慈善家がヴァルジャンということに気づく。そしてヴァルジャンをわなにかけようともくろむがジャヴェールにつかまってしまいラ・フォルス刑務所に入れられる。
モンパルナスやバベの力を借りて刑務所から逃亡し、その際たまたま息子であるガヴローシュの助けも借りたが自分の息子だということに気づかないままだった。それから仲間とヴァルジャンの家に押し入ろうとするがエポニーヌに邪魔をされて断念することになる。つかまったときに裁判で死刑に処せられているのだがその前に逃げてしまっている。
しばらくしてテナルディエはヴァルジャンに助けられたジャヴェールに追われて鍵を持っていたので下水道に入り込みマリユスを運んでいるヴァルジャンに出会う。彼はその若者を運んでいる男がヴァルジャンだということに気づかないで若い男を殺して盗みをしようとしたのだと思い込む。そしてマリユスとヴァルジャンの金品をもらい下水道から外に出してやる。けれど親切心からではなくジャヴェールに今殺しをしたと思われる男に気を移させて自分へのジャヴェールの目をそらそうとしただけだった。
その後謝肉祭に参加しているときにコゼットたちの結婚式でアゼルマがヴァルジャンを発見していろいろ調べて下水道で会ったのがヴァルジャンだということに気づき、翌日にマリユスにコゼットの父親の秘密を売りに行く。テナルディエはマリユスにあったこともないがマリユスはテナルディエのことを知っていたため偽名を使っても正体はばれていた。ジャン・ヴァルジャンはマドレーヌ氏から大金を盗み、ジャヴェールを殺したのだとマリユスは思っていたけれどもそうではない証拠を示した。そしてテナルディエは下水道でヴァルジャンが若者を殺してその人から物を盗んでいたのだと思っていたのでその証拠として下水道で会ったときにこっそり盗んだ若者の上着を見せたのだが実はそれはマリユスの上着でヴァルジャンの罪を暴こうとして逆にヴァルジャンの無実を証明する結果となった。マリユスは父の言葉もあったので1000フランとニューヨーク払いの手形2万フランを与えて、テナルディエはアゼルマとともにアメリカへ行きマリユスからもらったお金を使って奴隷商人になった。


テナルディエの妻(Thenardier)


兵隊女房の標本のような男女。でも意外と小説を読むのは好きらしい。自分の娘はかわいがるけど他の子供は嫌っていてコゼットも女中扱いされるし自分の息子もまったく放り出しっぱなしで娘にしか愛情を注げない人だった。娘二人のほか男の子も3人いたけれど一人は(ガヴローシュ)家を飛び出して残りの二人はマニョンに悪巧みの一環として月10フランで貸した始末で面倒も見ず可愛がりもしなかった。夫のの10歳以上年下で怖いものは怖いものは亭主のみとの事。ゴルボ−屋敷に移った後ヴァルジャンとコゼットに偶然出会い、ヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようと旦那とその仲間たちとしていたがジャヴェールにつかまってしまいサン・ラザール刑務所に入れられる。そして死んでしまった。


ブラートリュエル(Boulatruelle)


始めに登場したときは道路人夫。ヴァルジャンがマドレーヌ氏として稼いだ6,70フランを隠しに行く時偶然見かける。そのときは後をつけようなどと思いつかなかったが後に改めてそのお金の隠し場所を見つけようと林の中を片っ端から探すが見つからなかった。この人も一応パトロン・ミネートの一人らしい。ブラートリュエルもテナルディエがヴァルジャンを襲ったときも一緒にいたけれど泥酔して酔っ払っていたため釈放された。そしてその後もあいかわらずお金の隠し場所を探そうとしていたけれどもみつけることも出来ず、運良くヴァルジャンがお金を取りに来たのを見かけることが出来たけどブラートリュエルがお金が埋まっていた穴にたどり着いたときはもうもぬけの殻だった。


バベ(Babet)


パトロン・ミネートの一人。やせていてへなへなだったが学はあり気心の知れない人。女房も子供も過去はいたらしい。が、どうなっているか本人もわかっていないらしい。テナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていて、ジャヴェールにつかまった。そしてラ・フォルス刑務所に入れられた。が、他の人よりも先に脱走したようです。モンパルナスとともにテナルディエが逃亡するのを手伝う。それから仲間とヴァルジャンの家に押し入ろうとするがエポニーヌに邪魔をされて断念することになる。


グールメール(Gueulemer)


パトロン・ミネートの一人。身長180cm。体格もよく筋肉もある。植民地生まれて思われていて平気で殺人もするような人。テナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていて、ジャヴェールにつかまった。そしてラ・フォルス刑務所に入れられた。刑務所ではブリュジョンと同じ部屋でした。うまく刑務所からブリュジョンとともに逃げ出してモンパルナスやバベと合流し、テナルディエを助けた。それから仲間とヴァルジャンの家に押し入ろうとするがエポニーヌに邪魔をされて断念することになる。


 クラクスー(Claquesous)


パトロン・ミネートの一人。夜になると姿をあらわし明るくなる前に穴に隠れるらしい。穴の場所は誰も知らず、この名前も本当は違う。本当の名前は誰も知らなかった。そして顔を見た人もいない。テナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていて、ジャヴェールにつかまった。が、ラ・フォルス刑務所への途中の道で逃げてしまった。
アンジョルラスによる革命の際、ル・カビュク(LeCabuc)と名乗って集団に加わっていたが、彼がある家の門番を殺害したためアンジョルラスによって殺される。


モンパルナス(Montparnasse)


パトロン・ミネートの一人。パトロン・ミネートの中で一番怪しい人。容姿はなかなか良いらしいがあらゆる悪事にあこがれていた。そして彼の犯行のすべての原因はいい身なりをしたいというところからだったらしい。モンパルナスもテナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていた人の一人だが、彼は途中でエポニーヌに出会って彼女を連れ出して運良くジャヴェールにつかまらずにすんだ。(エポニーヌはつかまったが)
そしてたまたまその後ヴァルジャンから金品を取ろうとしていたが逆にやっつけられてヴァルジャンにお説教をされてご慈悲で?お財布を渡され去っていかれたようです。そのお財布はガヴローシュに取られてマブーフ氏のもとへ行ったようです。このとき野薔薇を口にくわえてヴァルジャンの後をつけてたとかでかなりきざな様子。
ガヴローシュは彼から財布を持っていったがもとから知り合い同士なようです。テナルディエやラ・フォルス刑務所につかまっている仲間を助けに行くときも助けをかりにガヴローシュのもとに来たのもモンパルナスです。それから仲間とヴァルジャンの家に押し入ろうとするがエポニーヌに邪魔をされて断念することになる。


パンショー(プランタニエ、ビーグルナーユ)
Panchaud


パリ界隈でかなり危険な夜の徘徊者。テナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていた人の一人。そして他の人は脱獄しているのに対してラ・フォルス刑務所に入れられたまま徒刑10年に処せられる。


ブリュジョン(Brujon)


プティ・バンキエ街によくいるらしい。テナルディエがヴァルジャンにわなをかけてお金を巻き上げようとしているときにテナルディエの手伝いをしていて、ジャヴェールにつかまった。そしてラ・フォルス刑務所に入れられた。刑務所の小間使いに頼んでパンテオン、ヴァル・ド・グラース、グルネル門の3箇所に手紙を出したのだが(パトロン・ミネートの一味が住んでいると思われる)受け取った人たちはみんなつかまったので失敗していたと思われた。が、またその後バベへ手紙を届けることに成功。刑務所ではグールメールと同じ部屋でグールメールは力が強いのに対してブリュジョンは手先が器用だったようです。うまく刑務所からグールメールとともに逃げ出してモンパルナスやバベと合流し、テナルディエを助けた。それから仲間とヴァルジャンの家に押し入ろうとするがエポニーヌに邪魔をされて断念することになる。


マニョン(Magnon)


元ジルノルマン氏の家で働いてた女中。追い出された半年後にジルノルマン氏の子供だと言い張って屋敷に2度に分けて押しかけて最終的に月80フラン支払うことを約束させた。その二人の子供はテナルディエ夫妻から月10フランで借りたものだった。テナルディエやパトロン・ミネートの仲間たち?が逃げようとしたときにもかかわっている。


アゼルマ(Azelma)


テナルディエ夫妻の二番目の娘。エポニーヌの娘。小さいころはエポニーヌと同じくテナルディエの妻に甘やかされて育ち、コゼットをいじめたりしていたが大きくなるとかなり悲惨な環境だったようです。テナルディエがヴァルジャンをわなにかけようとしたときにジャヴェールにつかまりマドロネートの刑務所に入れられる。が、証拠不十分のためエポニーヌと同じくすぐに解放された。その後しばらく出番はないが謝肉祭に参加しているときにコゼットたちの結婚式でヴァルジャンを発見し父親に報告する。最後は父親のテナルディエとともにアメリカに行ったようです。




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