アンドロマック


2002.2@四季劇場「秋」
劇団四季

ンドロマック:野村玲子
ピリュス:下村尊則
エルミオーヌ:坂本里咲
オレスト:芝清道

私の大っ好きなガッコの先生がパンフレットの解説を一部書いてるって話を聞いてそれ欲しさゆえに行ったアンドロマック。あ・・こういうと劇に興味ないみたいですけどそういう訳ではないんですよ?役者さんだって私の気に入ってる人がいっぱい出てるしフランス文学科だし・・え?関係無い??
ま、いいや。芝さんオレストカッコ良いですね〜。バカだけど・・(笑)。この人、エルミオーヌに利用されるだけ利用されて散々なふられ方して挙句の果てには好きな人は死んで気が狂ってしまうという全く可哀想な人。って言うか私何か「グリークス」ってお芝居友達にビデオ撮ってもらって3部だけ見たんですけどでそれでもこの人、気が狂ってたんですけど(^^;;;。もっとも気が狂ってる要因が違うくて「グリークス」では母殺しで気が触れたってなってましたけど・・あと最後がハッピーエンドだってのも違うか。

ピリュス役の下村さん、私のお気に入りの人のひとりなんですけど個人的にあの衣装はあんまり好きじゃなかったかな・・。まぁ時代を考えるとあんなもんなんだろうけどね。ま、それはいいとして舞台見てて思った事。あのピリュスのアンドロマックに対する盲目的な愛はある意味すごいなって思ったり。政治状況も何もかも無視して自分の立場を危うくするの分かってないんじゃなかろうか・・と思いました。いえ・・理屈じゃあ分かってるんでしょうけど感情がついてってない状態。恋は盲目とはこういうことをいうのだろうか・・とわけの分からん事を考えてしまいました。う〜ん。

エルミオーヌはオレストに殺せと言っときながらいざ殺してみると何で殺したの!?・・みたいなこと言って責めて殺したのを私のせいにしないでだの・・挙句の果てには一族の中からあなたが来なかったらもしかしたらあの人は自分のこと愛してくれたかもしれないのにだの徹底的に罵倒しまくってた無茶苦茶な人。見ててあんたが命じたくせにいざ殺してあんなに責めるこたなかろう・・とか思ったり。でもそれでも殺せって命じてからそれから迷ったりしてるのがすごいよく出てましたね。まぁセリフにもでてるんだけどそれとはまた別で表情とかその辺とか。それはすごい良かったと思いますね。あ、あとピリュスが一度だけエルミオーヌと結婚するって言った時のエルミオーヌの喜びようは妙に可愛かったです。

ラストで何でか散々敵扱いして恨んでたアンドロマックはピリュスが殺されると兵を率いてピリュスの敵討ちだかなんだかよく分からん事をやってたようなんですが何で・・???・・とか思っちゃいました。いえ・・ずいぶん拒んでましたしピリュスに対して愛情のひとかけらも見せなかった人が何で突然・・みたいな。結婚したのも息子を守るためだったから結婚してすぐ自殺するつもりだったらしいし。ピリュスが死んだ時に何かあったのかなぁ・・とか仮に望まなくての結婚でも式をした以上夫ではある・・みたいな義理みたいな所からか・・。今回の劇でのわたしのアンドロマックのイメージでは後者なんですけど。でも死か結婚かの選択肢の中で迷ってる時の演技は良かったと思いますよん♪でもそういやホントはこの人この後にももう一回くらい結婚してたような・・たしか。ついでにギリシャ神話ではこの人、ピリュスに子供何人もうまされた挙句エルミオーヌに虐められてなかったっけ??・・かわいそうね。もっとも神話だから実際どうかは知らない。
そういや私がこの芝居見たとき私の両隣がカップルだったんですね。まぁそりゃ別に良いんですけどどちら側も熱心に見てたのは女の子だけ。男の子は時々寝てたんですよね(笑)アンドロマックは特に劇が好きでも何でも無い人にとっちゃ退屈極まりないでしょうね。いかんせん私が学校のフランスの文化と社会なるいわゆる歴史の授業で習った劇作家、ラシーヌが書いたもんですからね。古いし・・。








Mozart!


歌詞   ミヒャエル・クンツェ
音楽   シルヴェスター・リーヴァイ


2002.11@帝劇

モーツアルト:井上芳雄
コンスタンツェ:西田ひかる
ナンネール:高橋由美子
伯爵夫人:久世星佳
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルド:市村正親

相変わらず好青年な井上さんでした。でも本当のモーツアルトってそんなに好青年じゃなかったはずなんだよね(笑)山口裕一郎氏もコロレード大司教で出てたしね。

CDで曲を聴いていい曲が多かったので結構期待してたんですよね。実際曲はすごい良かった。でもどうしてもドイツ語から日本語に直す際間延びした感じになっちゃうんだよね。それはまぁ何処まで行っても仕方のないことと言い切ってしまえばそうなんだけど。でももうちょっと役をがんばってほしかったで(これはエリザにもいえてることですが)。モーツアルトの曲もすごいクラシック調のものからロックっぽいものまで色々あって聞いてて楽しかったし。

コンスタンツェはもっと清楚な感じな人かと思い込んでたら意外とっていうか全然違ってだんなさんが死んでも自分流のやり方で弔うとか言ってダンスに行くとか言ってたし。ちょっとビックリ。。。な感じ。でも若いときの(?)コンスタンツェはとっても可愛い感じだった。西田ひかるさんだったかな?「ダンスはやめられない」がすっごい好き!すごい情熱的な歌で。

後半からモーツアルトと自分の分身であるアマデが対立しだすけどその辺りから結構怖くなってきた。だってアマデがモーツアルトの首しめるし結局ラストではモーツアルトが殺しちゃうみたいな感じになってたし。っていうかとりあえずアマデは根本的になんか怖かったデス。モーツアルトじゃなくても呪われそう。

モーツアルトのお父さんの市村さんも良かった。さすが市村さん。厳格な父親って感じ。ナンネールとのデュエットの「夢をあきらめたのは私も同じ。でももう息子にすべてを託して(云々)」ってところがすごく好き。切なくなっちゃいますね。
あとすごい伯爵夫人の歌今回はすごい気に入った。歌が絵本の一ページみたいな感じで聞いてて和みました♪ただキャラとしての特徴は特にない人だよね。こうしたい!とかこういう性格とかはっきりしたものが。。。歌自体は好きだけど基本的にどうでもいい人。
お姉さん役高橋由美子さんは決して目立たなかったけどよかったかも。彼女の思いとか年月の移り変わりをすごく切々と実感できた一番のお方かも。役作りがうまいのかな??このひとのお歌も結構好きでした。
コロレドさんの山口さんが微妙に謎。歌自体はすごくいい歌だし山口さんの声はすごい好きだしあえて不満まではないし…でも何がしたいのかとか性格とかいまいち謎。でもあの出番の量じゃ仕方ないのかな、とも思いつつ。

今回主役の井上さんは芸術家って言うより人間的ですよね。芸術への才能がひしひしと感じられる、て感じではなくまぁ悪く言えば馬鹿学生。特にはじめは。お父さんが死んだあたりからはもう一歩間違えたらばらばらに壊れちゃいそうな感じでドキドキハラハラしちゃいました。馬鹿なことをやっててもどこか影がありそうな。

音楽は全体的に文句なしでよかったし出番の少ない人の役どころがもうちょっとつかめればよかったなーと思ったりもしたけど全体的には非常に面白かったです。今回は井上さんしか見てなかったけど中川さんもみとけばよかったかなーと後になって後悔していたりする。。。



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